コメントアートのお話

(長いですw)


 コメントアートというものをみなさんはご存じだろうか? 前にも何度か記事に出したことがあるが、要するにコメントアートとは、ニコニコ動画のコメント機能を用いて、動画に様々な装飾を施すコメント、またはコメント群である。


 コメントアートが誕生したばかりのころは一行コメントの積み重ねにより図形を作るものが大半であったが、γ時代に改行や複数色の重ね合わせ、縮小表示などといった技術が開発され、コメントアートの内容や構造も一挙に多様化、複雑化していき今に至る。



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 そのコメントアートの種類について少し書こうと思う。

 ・ニコニコ動画でも有名なiDLM@STER。このiDOLM@STER関連の動画にはキャラクターや背景を飾り、さらに動画内のキャラを輝かせるといったコメントアートが多くみられる。


 ・次にVOCALOIDや東方の音楽関連の動画についてだが、VOCALOIDや東方というジャンルの動画には上で述べたような装飾をする職人さんはあまり見られない。どちらかといえば、歌をかっこよく、または美しく見せるような歌詞のコメントが多い。


 ・最後に、メドレー(背景WMP)動画についてだがこのジャンルの動画、主に「ニコニコメドレーシリーズ」といった動画には大きな文字やキャラの絵をコメントとして貼る人たちがいる。

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 上で述べた3つを見てみると動画のキャラクターをさらに魅せるようにするための結果が装飾。VOCALOIDや東方といった音楽をメインとしてる動画には歌詞。背景がWMPのものには大きなキャラや文字が発達したということになる。


 この大きく分けた3パターンのコメントアートが主流になっていると思われるのだが、このそれぞれのジャンルのコメントアートはコラボすることは可能なのだろうか?


 それぞれのコメントアートがコラボをするのにふさわしいともいえるイベントがある。それがCA祭(コメントアート祭り)である だいたい半年に一回行われ過去8回行われている。


 毎回盛り上がりを見せているのだが、それと同時に祭ならではのちょっとしたトラブルもあるみたい。


 それが、「衝突」というものである。「互いが衝突して喧嘩する」の意味ではなく、同じところにコメントアートを貼ろうとした人が二人以上重なった場合のことである。お祭り(イベント)で多くの職人さんが会場動画に集まるのでこの状態が起こるのである。この「衝突」というものについて、職人さん達の中で話されているみたいだ。



 ・衝突が起きるとどうなるのか?(1)


 衝突が起きると互いのコメントアートが見にくい姿になってしまいます。コメントアートが多く貼られる「組曲ニコニコ動画」を例に挙げてみるとわかりやすい。職人さんが大きい絵を貼っているところに歌詞が同じタイミングではいってしまうことがよくある。そうすると歌詞が入ってしまったことにより職人さんが計算して作ったコメントアートが動画の画面内に入りきらない、または崩れてしまうことがあるのだ。ここで思ってほしくないのは、「歌詞が入ってしまったから崩れたんだ」とかそういう職人さん側の目線になって歌詞を悪者扱いにすることである。言い過ぎかもしれないが、この考えはちょっとした差別になってしまう。歌詞も絵もどちらもコメントのひとつであり、差は何一つない。



 ・衝突するとどうなるのか?(2)


 多くの職人さんたちは「動画に貼り付けた絵や歌詞などが崩れてしまうと動画が汚れてしまい投稿者に申し訳ない、そのコメントがそのあとも残り続けてしまうと思うと死にたくなる…w」とおっしゃいます。確かに崩れてしまったものがそのあとコメントが流れるまで残ると思うと嫌ですね…



 ・衝突を避けるためには?


 衝突を避けるためには自分がコメントしようとするところに何か先にコメントされてるものがあるのか確認するのが一番である。これにより互いの衝突はまずなくなるだろう。また、コメントアート祭りなどの場合、お互いの職人さん同士が連絡を取り合うというのが妥当策である。


 だが、そもそもお祭りというイベントの中でトラブルはつきもの。派手に楽しいことも多いが、イレギュラーも祭りにはつきもの。全部まとめて「祭」と思うのも事実。職人さん同士の衝突というトラブルもまた祭りだからこそ起こるものであり、トラブルのことを考えすぎて硬くなりすぎるのもあまりよろしいものではないだろう。


                                     長々と失礼しました(_ _)