クサメタル聴きませんか?


 クサメタルってご存知ですか?



 近年ヘヴィメタルにおいて、あまりにも大げさな構成だったり、強烈に哀愁を誘うメロディを乗せたりするバンドに対して呼ばれる呼称である。歌詞だけがクサい場合は、クサメタルには含まない。


 欧州、特に北欧圏を代表とするバンドの多くは哀愁的メロディを持つことが伝統的に多く、これらの北欧圏のバンドであるSonata ArcticaChildren of Bodomらが90年代以降にヒットしたこと、さらにRhapsody of Fireに代表されるシンフォニック・メタル勢の台頭もあり、若手メタルバンドの多くが彼らの手法を取り入れたり独自に昇華させるなどをして、ある種の流行となっていた。


 この流行の中、若手バンドの中には一聴する限り明らかに「大げさ」や「もはや、やりすぎ」といったバンドも出てくるようになるが、このようなバンドの多くは本国で決して高い評価をされるとは限らず、いわゆる「B級」的な扱いを受けるため本国ではヒットしづらい傾向がある。
しかし、日本の若年層におけるリスナーはこの「大げさ」や「やりすぎ」を好むことが多く、大手メタル市場でもある日本では一大ジャンルとして確立していく事になる。


 なぜ、若年層リスナーがこのようなスタイルを好む正確な理由は不明だが、RPG格闘ゲームなどのゲーム音楽の影響やアニメソングからの影響は少なからずあると思われる(バンド側もメンバーがゲーム好きであったりすることも多く、海外のメタルバンドが日本のアニソンをカバーしたケースもある)。
とはいえ、日本古来の演歌や歌謡曲にも強烈な哀愁を放つ物は多くあるため、日本人の国民性がこのような音楽性を求めているのかもしれない。


 ちなみに、近年の日本のアンダーグラウンドにおける若手メタルバンドは、ゲームから影響を受けているバンドが非常に多く、曲調や歌詞はもちろん、コスプレ的な格好であったりすることがよくある。
この事からも、クサメタルとゲームのつながりは非常に深いと思われる。



 いろんな音楽が好きな私はクサメタルもまた大好きな音楽ジャンルの一つ!

 ちなみにクサメタルは名前からの通りで「くせぇwwww」が褒めことばである!そんな臭くてたまらん音楽をいくつか紹介! 


「くせぇええええええwwwww実にたまらねえぇええええええwwwwww」