「ニコニコ動画(CA) CAの種類」


  前の記事で述べたようにCAはコメント機能を使ったアート(芸術)なのだが、そのCAも種類がある。

 1、動画に出てくるキャラや文字などをきれいに装飾するタイプのCA
 2、動画に使われているBGM、歌などの歌詞を書くタイプのCA 
 3、キャラクターや文字を画面いっぱいに大きく魅せる絵のタイプのCA

  これら3タイプに大きく分けられる。まずは1つ目の装飾するタイプのCAについて紹介しようと思う。

  

    装飾CAの例↑

  キャラクターを飾ることによってキャラがさらに目立つ。また、名前や、キャラの簡単な情報を加えることで、プロフィールという形になり、動画にさらに溶け込める。

 
   ※全てのタイプのCAに言えることがあり、CAは、なんだかんだ言って飾るもの! 動画の中で目立ちすぎてはいけない。あくまで、サポート役であるということ。装飾CAの難しいところはまさにこの問題である。
   「動画の中を飾りたいが、でも、目立ちすぎは良くない…」職人さん達はこの問題に日々直面しながら新しい
ものを考え生み出している。



                      2つ目のタイプの歌詞のCAについて


                 

                   この動画を見てほしい↑


  歌詞のCAは文字通り歌詞を書くCAなのだが、歌詞CAで求めらるのはタイミングと表現方法だと思える。
  音楽に合わせて、歌詞を書くわけだが、固定で貼ったり、流して貼ったり、重ねて貼ったりといろいろな表現がある。ここは職人さんのセンスが問われるところで、逆に視聴者に対して魅せれるところでもある。

    そして、歌詞CAと他のタイプのCAとで違うのは、CAを貼り終えるまでの時間である。歌詞CAを貼り終えるのは曲一つ全部終わるまでなので、相当時間がかかる。それと同時に、一曲分全部のCAを考えなければならない!貼り終えるまでの集中力は常に維持していないとちょっとしたところでミスをし、命取りになってしまう。




                     3つ目のタイプの絵のCAについて



      このタイプのCAは他のCAと比べて特殊である。画面一つ全部を埋めてしまうので、まずそのCAを貼れる雰囲気のある動画でなければならない。このCAを見ることができるのは、主に「しもさん」作の作品「組曲」、「ニコニコ動画流星群」や、ゴムさん作の「思い出はおっくせんまん」、いさじさん作の「ニコニコ動画流星群を漢らしく歌いました」などなど…(今回組曲を例としてあげる)


        組曲WMPが背景の動画である。この3つ目のタイプのCAはまさにこの動画にふさわしいと言えるだろう。流れる曲に関連のあるキャラや文字、ネタなど、画面いっぱいに貼りだすことで、まるで、パレードを見てるような気分になる。このCAは視聴者に与えるインパクトがとっても強く、あまりの出来の素晴らしさに、貼りだされた後にたたえるコメントが弾幕のように流れることも結構あったり…

      このCAのおもしろいところは、職人さんと職人さんのコラボである。同じネタを持った職人同士がたまたま同じ時間帯に遭遇したときにこの現象は起こる。このCAの舞台となる動画はそれぞれ再生数が桁違いに多く、多くのファンがいて、キリ番や、ゾロ目など、再生数に合わせて「祭」という現象が起こる。この「祭」の時は、本当にこのCAの魅せどころかつ、視聴者にとっては楽しい時間である。コメント欄はブロック文字が支配し、もはや一般視聴者はコメントすることができない雰囲気をかもしだす。1000コメントをあっという間に流しきり、見るたび見るたび違うCAがみれてとってもおもしろい。


              http://www.nicovideo.jp/mylist/13270763

                お祭りに興味ある方はこちらへ↑


              

                コラボの例↑ (3:27から)

            このCAが他のタイプと違うところはコメント数である。このCAはほぼ絵に近いところもあり、一CAを「一枚」という言い方をする人もいる。この一枚作るのに、約20コメントはかかってしまう。1000コメントを流しきるということはこれのは50倍… あまりのネタの多さと同時に職人さん達の祭にかける情熱はハンパないと言えるだろう…